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オアシスあべの店ブログ

あべの店スタッフによるフィットネスクラブ奮闘記!

LT(乳酸性作業閾値)とは?

※こちらの記事は「乳酸はエネルギー」と「遅筋と速筋の乳酸との関係」の続編記事です。

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前回は速筋で乳酸が多く産生され、その多くは酸化能力の高い遅筋でエネルギーになるとお伝えしました。

乳酸がエネルギーであることはわかりましたが、乳酸が一気に増えると体はどうなるのかをLTという単語から考えてみます。

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LT(乳酸性作業閾値:Lactate Threshold)とは、ある一定の運動強度を超えると乳酸の産生が増え、血中乳酸濃度が高まる"ところ"をLTと呼びます。

LTはマラソンや長時間運動の能力を示す指標として使われます。

つまり、LTが高くなると持久系運動能力が優れていることになります。

このLTは血中乳酸濃度をみているため、呼吸循環器能力の良し悪しではなく、筋の酸化能力の高さが主に関係してきます。

この酸化能力を底上げすることができれば持久系運動能力を上げることができると考えてもいいでしょう。(もちろん呼吸循環器能力も大切です)

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もう少し詳しくみていきましょう。

LTの運動強度から、運動のエネルギー源は脂肪ではなく糖を主とするようになります。

つまり、LTを大きく超えた強度での運動は長くもたないことを意味します。

実際、身体に蓄えられる糖は筋肉の中に筋グリコーゲン、肝臓には肝グリコーゲンという形でしか蓄えられません。

血中にもグルコースという形で存在はしますが、前述した2つほど多くはありません。

通常成人男性では90〜150g(360〜600kcal)が肝臓に肝グリコーゲンとして、100〜400g(400〜1600kcal)が筋肉に筋グリコーゲンとして蓄えられるようになっています。

対して体に蓄えられている脂肪は、体重70kg体脂肪率15%の人で10.5kg(94,500kcal)存在します。

圧倒的に糖のエネルギータンクは小さいことがわかりますね。

この蓄えられている糖が枯渇していくと、思うように力が発揮できなくなります。

たとえるなら、マラソンを走りきれなくなってしまったり、ペースが大幅に落ちてしまう(バテてしまう)わけです。

マラソン選手のような長時間運動の能力を競う競技者たちはLTを少し超えるくらいのペースで走りますが、糖という燃料タンクをいかに残しつつ(ペース配分)速く走れるかが大切です。

糖の代わりに脂肪を燃料として走った方がエネルギーが枯渇せずにすみますから、当然LTを大幅に超えるようなペースはマラソンのような競技のうえでは現実的でなくなります。

LTは血中乳酸濃度が高まるポイントでしたが、血液を採取せずともLTを知ることができます。それはおおよそ「すこしきつい」と感じる運動強度がそれにあたります。

マラソン選手達にとっての、LTを少し超えるペースが時速20km程であると考えると、選手達の酸化能力の高さがうかがえますね。

次回はいよいよ、これまでの内容を踏まえて実際にダイエットやトレーニングにこの知識を落とし込んでいきましょう。


(遠藤)
LT(乳酸性作業閾値)とは?
2021年11月17日│健康
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