うさぎの楽園

店舗日誌2021年6月13日

私は猫が好きです。
勝手気ままで、マイペースを崩さないくせにさびしがり屋。
なんだか自分を見ているような気にもなる・・・。
なので、ただぴょこぴょこ跳ねている「うさぎ」になんて興味はちっともなく、友人の「うさぎの島に行きたい」という申し出には正直閉口しました。
だって、興味がないうえに行くの手間だし遠いし、お金もかかります。
ですが、その友人と「仲が良くなきゃ」行かなかったであろうそこは、そんな私すらうさぎ好きに変えてしまう、まさに「うさぎの楽園」でした。

瀬戸内海国立公園に浮かぶ広島県大久野島は別名「うさぎ島」。
周囲4kmほどの小さな島で、島全体が国民休暇村です。
夏には海水浴場が賑わいを見せるらしいのですが、私たちが島に降り立ったのはあいにくと肌寒い初春の頃。人気の少ないフェリー乗り場に降り立つや否や、ふかふかの毛玉のようなものがこっちに転がってきた・・・と思ったらうさぎでした。

うさぎ好きの友人はすっかりその毛玉・・・もとい、うさぎに夢中で足元しか見ていません。「うさぎなんてさぁ・・」とまだ思っている私は、友人をほったらかしにしてトイレに駆け込みました。出てくるとまだ足元のうさぎを追いかけている友人。「おなか減った・・・」食堂を探してあたりを見回すと、地面がもこもこ動いてる!うわ・・・、うさぎだらけ・・・。よく見ると地面はうさぎの掘った穴だらけで、そこらじゅうに白やら黒やら茶色やらのうさぎたちがわんさか!驚いて友人を呼ぶと、さらに狂喜乱舞。あらかじめ買い込んできた小松菜を取り出し、しゃがみこむと、さっきまで遠巻きだったうさぎたちが「脱兎の如く」(いや、ほんとに)、私たちの周りに走ってきました。そして必死で後足立ち・人の足を踏み台に体によじ登る・握りしめている人参に食いついて強烈な力でぐいぐい引っ張る・挙句に野菜の入っている袋に顔を突っ込んで袋ごと倒れる始末・・・。
きりがないので、離れたがらない友人を引きずるようにして島の中央に向かって移動。その間にも常に毛糸のかたまりが目の端をぴょこぴょこ。野菜をやりながら本館の前までくると、「絶景!」(友人談)。海の見える広場には、ありとあらゆる種類のうさぎがいっぱい!
実は大久野島のうさぎたちは野生なので、えさを求めて寄っては来るけどなかなか触らせてくれません。ですが、広場にいるうさぎたちは人慣れしていて、撫でたり抱っこしたりできる子もいます。

寒い吹きさらしの海風と空腹にへたる私を尻目に、友人は嬉々として座り込みを開始。あきらめて付き合うと、不思議不思議、うさぎが可愛くなってきました。しゃがむ私たちの膝にふかふかの足を乗せて野菜を求めたり、頭を撫でてもカメラを向けても愛らしい仕草のまま動き回っている。尋常でないくらい可愛い。思わず「可愛い・・・」と呟くと、友人がにやりとする。くそ・・・はめられた・・・。

その後ようやくお昼にありつかせてもらい、3時間ほどの滞在を終えて帰途に就いた。今度は泊りがけで来ることを約束させられて・・・。
「いいよ」と約束してしまった私も、今ではすっかりうさぎ好き。アニマルセラピーと呼ばれる心理療法には、確実に効果があると実感したひと時でした。
それにしても、可愛かった・・・


(芦田)

画像(1):うさぎ1
画像(2):うさぎ2
画像(3):うさぎ3
※画像撮影者/友人
写真:うさぎ1 写真:うさぎ2 写真:うさぎ3

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