食事・栄養・レシピ2021年3月6日
栄養士嘉恵の1ポイントアドバイス 今回のテーマは「秋の健康」です。
季節の変わり目、皆さん体調を崩していませんか?
朝晩が急に肌寒くなってきた。 空気が乾燥し始めた。 日が暮れるのが早くなり、日照時間が短くなった。 など、秋の訪れを感じるようになってきました。
秋は秋晴れの良く晴れ渡った快適な気候の印象がありますが、実は気候が変化しやすく、体調を崩しやすい季節でもあります。朝晩は涼しくなってきても、日中は真夏の暑さが続くことで1日の気温差が大きくなり、体が気温の変化に対応できず疲労感を感じ、体調を崩しやすくなります。
秋晴れの時期は晴れていても日中と朝晩の気温差があるため、「体の冷え」が起こる原因となります。体温を保つと体の機能が正常に働き、病気にかかりにくくなりますが、体の冷えから体温が低い状態が続くと基礎代謝が低下し、肩こりや腰痛を引き起こし、内臓などの機能も衰えるため、体調不良に陥りやすくなります。 また、手足の冷えは、肌荒れや肌の乾燥、皮膚の炎症にもつながりやすいので、注意が必要です。
「雨の日には古傷が痛む」というように雨が降る前や台風が発生すると気圧が低下し、症状が悪化する疾患の1つにアレルギー疾患があります。 気圧が低下すると炎症を起こす働きを持つヒスタミンという物質が体の中で過剰に分泌され、これが痛みや痒みの原因になっていると考えられています。
<秋に多い季節病> 秋バテ・頭痛・関節痛・ぜんそく・リウマチ・尿路結石・乾燥肌・抜け毛・白内障・食中毒・花粉症(ブタクサ、ヨモギ)・冷え症・自律神経の乱れなど
これらの様々な体の不調を「秋バテ」といい夏の間の一時的な症状ではなく秋の季節になってから現れて長引きます。
秋は暑い夏で衰えた体力を回復させ、寒い冬に備えて免疫力を高めていく季節です。 適度な運動は、心肺機能が高まり、基礎代謝や筋力アップにつながります。 最後に、簡単にできる秋の健康管理法を3つ! 1.太陽の光を浴びてストレス軽減 2.リズム運動で筋力アップ 3.朝ごはんで排便リズムを整える。
1.天候や季節の変化に順応できないと体はストレスを感じます。 日照時間が少なくなると、「冬季うつ病」といった季節性のうつ病が発症することがあり、日照時間が長くなる春先には症状が軽減します。 うつ病の人に不足しがちなセロトニンとメラトニンといった脳内にある神経伝達物質は午前中や昼間に太陽の光を十分に浴びていると分泌されやすくなります。 室内でも朝起きたらカーテンを開ければ太陽光を浴びることができます。 太陽を直接目で見たり、肌に紫外線を当てる必要はありません。
2.秋は暑い夏で衰えた体力を回復させ、寒い冬に備えて免疫力を高めていく季節です。 セロトニンは、太陽光だけでなく、ウォーキングのようなリズム運動(規則的に筋肉が収縮する運動)でも分泌されやすくなります。 適度な運動は、心肺機能が高まり、基礎体力や筋力アップにつながります。
3.行楽シーズンで外出の機会が増える時期でもあり、暴飲暴食が増える時期でもあります。 夜の食事を控えて、起床時間を一定にして朝ご飯を取る習慣をつけましょう。 朝の時間を大切にすることで就寝時間も自然と整ってきます。 朝ご飯を食べると熱が体の中でつくられ、、寝ている間に低下した体温を上げて脳や体を活動しやすい状態にしてくれます。 朝食の時間をなるべく決まった時間に摂るようにすれば、胃腸の働きが正常になり、排便のリズムも整えられます。
朝の時間を充実させ、適度な運動で秋のうちに健康で免疫力を蓄え、冬へのカラダの準備をととのえていきたいですね。
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