食事・栄養・レシピ2021年3月6日
栄養士嘉恵の1ポイントアドバイス
今回は「おせち料理」です。
「おせち料理」毎年召し上がっていますか? 最近では何万円もする豪華なものから、ネットで注文できるもの、手軽に近くのスーパーで少量を購入できたりもします。 イタリアンのおせち、中華のおせちなど種類も多くなり、お重に詰められているものもローストビーフなどおせちも進化しています!
器選びからこだわったり、すべて手作りされる方もいらっしゃいます。 普段の食事では食べる頻度の少ない食材や、味付け(甘いものや塩分の強いものなど)も多くすぐ飽きてしまう。食が細い・二人世帯で残ってしまう。など最近はおせち料理を準備しない、食べないという方もいらっしゃることでしょう。 おせちとは「御節」と書きます。 お正月などおめでたい時に食べる料理のことです。 おせち料理は五節句などの節日に用いられた料理です。 (節日とは、季節の変わり目などにお祝いを行う日のこと。) 節日に宮中でお祝いとして行われる行事を「節会」といいます。 その際、神様にお供えして振る舞われる料理を「御節供(おせちく)」と呼んでいました。 「御節供」が略され「御節」となりました。
お正月に主婦が家事をしなくて良いように、手抜きができるようにというもの。 昔は、冷蔵庫がなかったので、味を濃くして塩分・糖分が高めのものが多いことから腐りにくく、長期保存ができるもの。 お正月の三が日は神様がいるため炊事をしない、台所に入らないという風習のためのものです。
おせち料理の重箱に詰めるものには1つ1つ意味がこめられています。 また、重箱に詰める際も、この食材はこの段にというのも決まっています。 ≪一の重≫
「祝肴(いわいざかな)」と呼ばれる「黒豆、数の子、たたきごぼうや田作り」 と「口取り」と呼ばれる「伊達巻、かまぼこ、栗きんとん」など。 ≪二の重≫
酢の物や焼き物、一の重に詰めきれなかったものなどを詰めます。 酢の物は「ちょろぎ、紅白なます、酢蓮、菊花かぶ」 縁起のいい海の幸が中心となるため焼き物には「ぶり、鯛、海老など」
≪三の重≫
山の幸を中心に主に煮物を詰めていきます。 最近はコンパクトな三の重のものが人気があるようです。
四の重がある場合には上記の詰め方はまた変わってきます。 四の重は「四」の字は使わず≪与の重≫となります。 五の重は控えの重、年神様からの福を詰める場所として空にしておくか、家族の好物など予備の料理を入れておきます。
是非このお正月に、食べられるもの、お好きなものだけでも「おせち料理」を召し上がってみてはいかがでしょうか。 お重に詰められた食材の意味を調べて、願掛けしたい食材を願いを込めながら食べるのも また乙な味かもしれませんよ!
栄養士嘉恵の1ポイントアドバイス、今年の更新は今回で最後となります。 いつもブログを読んでいただきありがとうございます。 また来年もよろしくお願い致します。 良いお年をお迎えください。
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