食事・栄養・レシピ2021年3月3日
栄養士嘉恵の1ポイントアドバイス
今回のテーマは「ミネラル」です。
「ミネラル」と聞いて、何を思い浮かべますか?
夏によく耳にする、「汗で失われたビタミン・ミネラルを補いましょう」 それとも「♪ミネラ〜ル麦茶♪」のCMでしょうか(結構古いですね)。
大事そうな感じはしますが、「ミネラルとは」と聞かれてもすぐに出てこない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ミネラルとは人体の成分として体内に存在する元素のうち、水素(H)、炭素(C)、窒素(N)、酸素(O)を除いた残りの4%にあたる元素をミネラルと呼び、無機質とほぼ同じ意味で用いられています。
生体組織の構成や、生理機能の維持・調節に必要な微量栄養素です。 ミネラルの中で体内に存在し、ヒトの栄養素として欠かせないものを「必須ミネラル」といいます。16種類あります。 今後の研究により増えることも考えられます。 必須ミネラルのうち1日の必要量が100mg以上のものを「主要ミネラル」といい、100mg未満のものを「微量ミネラル」といいます。
・主要ミネラル(7種類) カルシウム・リン・マグネシウム・イオウ・カリウム・ナトリウム・塩素
・微量ミネラル(9種類) 鉄・ヨウ素・亜鉛・銅・セレン・マンガン・コバルト・モリブデン・クロム
微量ミネラルの中から、今回は聞き馴染みのない「コバルト」を取り上げていきます。
コバルトの主な働き ・骨髄で赤血球の生成にかかわる ・ビタミンB12の構成成分
骨髄での造血機能にかかわり、赤血球を作るのに関係しています。 そのため欠乏すると、悪性貧血を引き起こすといわれています。
摂取したコバルトは腸内細菌によりビタミンB12に合成されます。 コバルトは必要量などが定められていません。 コバルトは、ビタミンB12を構成する成分のため、通常の食事ができていれば(ビタミンB12が摂れていれば)欠乏を起こすことはないといわれています。
コバルトが含まれている食品
・牛、豚、鶏などのレバー ・魚介類 など、ビタミンB12を含む食品に含まれています。
普段意識して摂ってはいなくとも、このような栄養素がある事を知るのも新たな発見!がありますよね。 その他の微量ミネラル、クロムやセレン、モリブデンなどもまたの機会に紹介していければと思っています。
最近強く感じるのが、「栄養素が足りないかも!」と極端にサプリメントなどで増やすのではなく、まずは普段の食事の見直しがとても大切!ということです。 毎食バランスよく食べることを心掛けていきたいですね。
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