食事・栄養・レシピ2021年3月6日
栄養士嘉恵の1ポイントアドバイス 今回のテーマは「体のかゆみ」
「かゆみ」、痛いのはもちろん辛いですけど、かゆみって一1度かゆみを感じると結構気になって辛いですよね。 かゆみの種類によってはかゆい場所がどんどん広がったり、移動したりして…。 今回は、かゆみの原因や改善方法についてお話します。
かゆみは主に、皮膚に存在する肥満細胞と呼ばれる細胞から分泌されるヒスタミンがかゆみを引き起こす役割をしています。
すぐ思いつくかゆみの原因として夏は虫刺され、冬は乾燥によるかゆみがありませんか? かゆみにもいろいろな原因があります。
*じんま疹:原因は食べ物・薬剤・ダニ・カビ・日光・寒冷・温熱・細菌やウイルス感染・血液疾患・物理的刺激・精神的ストレスな どと色々とあります。 ほとんどは数時間で消えることが多いですが、半日から1日続くこともあります。 *アトピー性皮膚炎:体質(アレルギー体質、敏感肌体質)、ダニ、カビ、ほこり(ハウスダスト)石鹸、化粧品、金属、消毒薬、汗、皮膚の汚れ、紫外線などが原因としてあげられます。 治療にはステロイド外用薬、保湿剤、抗ヒスタミン薬などが主に用いられます。 *肝・腎臓の疾患:肝臓や腎臓の機能が低下したり疾患があると、かゆみが生じることがあります。 肝臓に疾患がある場合、全身のだるさ、発熱、おう吐、黄疸、かゆみなどの症状がみられます。 腎臓の働きが悪くなると、老廃物が血中や皮膚に溜まりやすくなります。かゆみの受容体が刺激され脳へ伝わり、強いかゆみを感じます。 *糖尿病:乾燥によるかゆみ、感染症によるかゆみ、神経障害によるかゆみが考えられます。 水分補給を意識的にする。血糖コントロールにより免疫力の低下を防ぐ。 その他、医師のもとで適切な治療を受けてください。
*肌、かゆみ予防に良いとされる食品や成分。 ・ビタミンA:皮膚や粘膜を健康に保ち、感染を防ぐ効果があるといわれています。 (肉や魚など動物性食品特にレバー。緑黄色野菜。)
・ビタミンB:粘膜の保護、代謝増加、血流促進に効果があるといわれています。 (大豆、卵、納豆、豚肉など) ・ビタミンE:抗酸化作用があるといわれています。 皮膚の老化を防ぎます。 (アーモンド、西洋かぼちゃ、魚油など)
・ビタミンC:コラーゲンを作り出しお肌に潤いを与えるといわれています。 (ブロッコリー、イチゴ、サツマイモなど)
・コラーゲン:普段から皮膚の潤いを保つようにしていきましょう。 (ヒラメやカレイ、鶏肉の手羽先、豚肉など)
冬に乾燥からくるかゆみを生じやすい方は皮膚を健康に保つ食事を意識するのもお勧めです。 かゆみには発疹のあるもの、無いもの。 外的要因によるもの、内的要因によって引き起こされるもの。 内的要因にも悪性腫瘍によるものなど多岐にわたります。 まずは、日頃のケアを忘れずに! 高温のお風呂に入るのも乾燥を招いてしまいます。 保湿をし、肌のバリア機能を保ちましょう。ストレスをなるべく溜めないよう にすることも重要です。 肌をこすらないようにして、かゆみがある時は冷やすとある程度抑えることができることが多いです。 そして、症状が強い時、続く時、原因不明のかゆみが続く場合は早めに医療機関への受診をするようにしてください。
×9人
この記事を見て9人が拍手してくれています。
このブログ記事がいいなと思ったら、拍手ボタンを押してください。